8.ヨーロッパロケにおける一般的注意
●ヴァカンス:
ヨーロッパの8月はヴァカンスシーズンのため、スタッフ・機材・許可申請等は、通常より早目に手配する必要があります。会社全体がヴァカンスで休業することはまずないとしても、担当者が休みのため連絡がとれなくなりがちです。8月のヴァカンス以外では、クリスマス(12月)、復活祭(4月ごろですが毎年変わります)の時も注意が必要です。なお、新年は1月2日から営業するのがふつうです。
●ホテル予約:
ヴァカンスシーズンを含めて見本市等の時には、ヨーロッパのホテル事情が極端に悪くなる時期があります。多人数のスタッフでロケを行う場合、注意が必要です。
●気候その他:
パリは東京より緯度が北にあるので、夏冬の日照時間が大きく異なります。夏至の時には夜22時近くまで明るく、冬至の時では夕方16時にはもう、撮影が出来なくなります。こうしたことも含め、行く所に応じて事前に気候等は確認する必要があります。また、ヨーロッパのほとんどの国では4月末〜9月末の間は、サマータイム(時間を1時間早くする)を実施しています。
●金銭:
制作費等は銀行送金すれば、盗難の心配はありませんが、現地で必要な雑費等で、どうしてもある程度の金銭を持参する場合があります。基本的にはロケ先の国の通貨(現金又はTC)に、日本で換金して来るのがレートはいちばん良いようです。VISA、MASTER、AMEXカードなどは、不要な現金を持ち歩かなくて済むので便利です。
●事前リサーチ:
ロケを予定している国の一般的な情報は、各社の旅行ガイドブックおよび東京にある各国の政府観光局、大使館等で入手可能です。
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